naked&natural そして、"next"
21日に発売されたN album。
テーマがnaked&natural とうことで、プロデューサー堂島孝平さんがどんなふうにKinKi Kidsを捉えていてくださるのか興味深く聴いてみた。
Nより前のアルバム、A~M、Φ、ベスト盤のKissと39、どれもその時々のKinKi Kidsを映し出す鏡になっていて、個人的にはどれも甲乙つけがたい名盤だと思っている。
それなのに、ここへ来てあえてありのままの自然体がテーマで、いったいどんな
KinKi Kidsが描き出されるのか、興味深くもあるのだが、同時に不安でもあった。
KinKi Kids曰く、自分たちは暗い、人前が苦手等々、そんな歌詞と曲調になってしまってもいいのかなんて心配してしまったが、POPな曲が多いとの情報を得て一安心した。
曲目リスト(通常盤)にそって初聴の感想を書いてみる。*1
1. naked mind
2. 鍵のない箱
3. モノクローム ドリーム
4. 星見ル振リ
1曲目から、KinKiのキラキラ感が満載である。そんな明るい曲たちで序盤はたたみ掛けてくる。
本人たちは暗いって言っていても、ステージに立てばそこはアイドル20年選手、何もしなくても王子&皇太子*2。
魔法の粉を振りかけなくてもキラキラアイドルなのだ。
仏頂面でも、MCでファンをdisっても、そこには光り輝くオーラが見えるのはいかれたファンだけかと思っていたが、もしかしたら堂島さんにも見えているのかもと勘違いしそうになる。
5. 薔薇と太陽
6. 鉄塔の下で
7. ホタル
吉井さんの曲を歌ったことで、歌に深みが増したように感じる。
吉井さんが歌えばどろどろしそうな世界観が、KinKiとの融合で、泥の中に住む者の清らかさが表現されているように思う。
8. 陽炎 ~Kagiroi
剛さんと堂島さんの合作。
こういった複雑な掛け合いの歌をいとも簡単に歌いこなすところが、KinKi Kids
らしさなのだ。
9. Plugin Love
10. 夜を止めてくれ
11. Summer ~僕らのシルエット~
12. KING PROTEA
米倉利紀さんの提供曲であるが、これまで提供されたNaturalThangや1979とはまったく異なる世界観。
何気に一番のお気に入り曲だ。
カワイイ。
キングプロテア(英語:King protea)
花言葉「王者の風格」「甘い恋」
米倉さんてこんな曲書く人だったっけという発見と、これがまた似合う37歳のKinKi Kids。
「色んなことがあったけど、ようやくここまでたどり着いたよ」そんな二人がKING PROTEA。王者の風格を醸し出すまでに成長したけど、やっぱり甘いKinKi Kidsに乾杯!!
13. 雨音のボレロ
バラードを歌わせたら他の追従を許さないKinKiの本領発揮。
コンサートで存分に酔いしれたい。
14. 夢を見れば傷つくこともある
15. なんねんたっても
N albumの核となるのはこの「なんねんたっても」だと思う。
これまでも、これからも、今日という日々を生きていく。
それが色褪せない記憶になる。
過去も未来も大事だけど、何より今日が大事だね!
発売日に堂島さんはこんなツイートをしてくださった。
KinKi Kids『N album』、本日発売です!キンキの2人との共同プロデュースです。テーマは"naked & natural"…なのですが、自分の中では"next"という隠しテーマもありました。キンキのこれからがとても楽しみになる、そんな作品となりますように。キンキ最高。
— 堂島孝平 (@Dojima_Kohei) 2016年9月21日
隠しテーマが”next”
次につながる!
コンサバティブ*3になりがちなKinKiの制作現場において、少しばかりプログレッシブに展開されただろう今回のアルバムが、これからまだまだ続いていく20周年突入イヤー活動の原動力となり、来年の7月に迎える20周年記念日が、一つの通過点として、彼らのさらなる飛躍につながってくれることを確信している。