BalladeSelectionを聴いたよ!

1月6日発売のKinKi Kids「BalladeSelection」

ベスト盤と高を括ってました。ベスト特有のとにかく集めてみました的なバラバラ感がなく、これぞKinKiのバラードと思えるくらいまとまっていて、冬にぴったりな珠玉の一枚となっています。

約20年の間に発表された曲が収録されていると、その時々に流行っていた「音」も違う故、1枚のアルバムとしてまとまりがなくなってしまうのではないかという危惧もありました。

ほら、ドラムの音とか、低音の利かせ方とか、時代によって違うでしょう。

 

しかし、この「BalladeSelection」においては、全くそんなことを感じない。

きくところによるとリマスターが施されているとのこと。さすがJE!

ふたりの声にはその時々のふたりを思い起こさせるけど、聴いていて「音」が統一されていることにより、「BalladeのKinKi Kidsをいかんなく発揮できたのかなと思いました。

 

さて、1曲ずつの感想を。

 

01.愛のかたまり(M album Ver.) 2014年

皆さんお馴染みの愛のかたまりを別アレンジでM-Albumに収録したVer.。

オリジナル(2001年)を10年以上かけて熟成させた「愛のかたまり」。

ミディアムテンポからスローバラードになったことにより、KinKiのふたりはもちろんのこと、歌詞の中のふたりも大人になったように感じられる。

コーラスもさらに厚みを増し聴きごたえもUP!

 

02.むくのはね 2013年

玉置浩二さんからの提供曲。

玉置節が歌いこなせるか不安もあったが、見事に自分たちのものにしている。

玉置さん本人が歌ったのも聴いたことがあるが、きっとそちらの方が上手いのだと思う。だけど、KinKiだからこその儚さとか壊れやすさとか、そういう類のものが私の胸の琴線にひっかかるのだ。

 

03.雪白の月 2005年

KinKiの持つ切なさを凝縮させたかのような一曲だからか、アルバム39でも3位になった皆が大好きな人気曲。

美しい曲だけどハモリが難しい。*1

難しい曲だからこそのギリギリ感が切なさを倍増させる。

 

04.青の時代 1998年

4枚目シングル。まだまだ声も青い。ふたりの間に歌に関してはまだまだ差があり、剛くんの声が圧倒的だ。

個人的には娘が小学校の時、ピアノの発表会で青の時代を弾いた思い出。前奏・間奏のピアノがいい。

 

05.薄荷キャンディー 2003年

今ではあたりまえになったスウェーデンの作曲家チームによる作品。

洋楽っぽくはないのだけれど、J-POP・歌謡曲とは少し違う印象を受け、当時としては新らしい感じのある作品に仕上がっていた。

余談ですが、三日月の小舟の横で光るのは北極星ではなく金星です。

 

06.Anniversary 2004年

シングル20作目の記念だからAnniversary。

「僕の背中には羽根がある」と同様のフォルクローレ感がKinKiらしさになった。

10周年コンでピアノの上で歌ったバージョンが好き。

 

07.Family ~ひとつになること 2010年

ふたりの共作。

大さびでマイナーに転調するところが光一曲らしい。

 

08.いのちの最後のひとしずく 2011年

山下達郎さんのカバー曲。

やまたつさんが自分用に作った曲だから、いかにも山下達郎!って感じだが、ご本人とは違う個性でKinKiの物にしてしまうところが素晴らしい。

 

09.Love is... ~いつもそこに君がいたから~ 2006年

雪白の月と並ぶ人気曲。切なさの中に温かみのある曲で結婚式にぴったり。これもコーラスが難しい。今のふたりで新録希望。

 

10.もう君以外愛せない 2000年

この曲といえばKinKi youコンサートでの光一の失敗を思い出す。

何回も間違えて、てんぱった光ちゃんが可愛かった。


11.to Heart 1999年

剛くんと深キョンのドラマ主題歌。

雨のメロディーと両A面だったが、雨メロの方を音楽番組で歌っていたせいか印象が薄い。折角の良曲だったのにもったいなかった。


12.停電の夜には- On the night of a blackout - 2003年

秋元康さんがニューヨーク在住時に停電*2を経験し、それをもとに作詞したとか。


13.銀色 暗号 2007年

剛さんの言葉選びは他の誰とも違っていて面白いなと思う。この銀色暗号とか恋涙(れんるい)とか、新しい言葉も生めるインスピレーションが素晴らしい。


14.White Avenue 2017年

唯一の新曲。

雪の中のプロポーズが似合う大人になったね。


15.道は手ずから夢の花(20th Anniversary Ver.) 2016年

シングルVer.で感じた力強さが少し薄まり、逆にキラキラ感が増している。どちらが好きかはそれぞれの好みによるだろう。

個人的にはシングルVerが好きだ。あの力強さこそ、今のKinKiが表現すべきことだと思った。

 

 

※ オフィシャルサイトで試聴もできます!!

je-kinkikids.com

 

※「BalladeSelection」気になった方はぜひ!

 

 

 

*1:年末年始のコンサートでも披露したが、歌いこみが足りなかったのか、苦労していたように感じた。

*2:2003年のニューヨーク大停電