おじちゃんが初めてEndlessSHOCKを見に行った日
先日書かせていただいた「初めて○○のコンサートに行った日」というお題だが、今度はダンナのことを書いてみようかと思う。
おばちゃんの夫だからやっぱりアラフィフのおじちゃん。否、もうアラカンだった。
そんなおじちゃんのEndlessSHOCK初観劇のお話。
「コンサートじゃなくて舞台やないか。」っていう突っ込みは無しで。
数年前、
「有休たくさん残ってるから旅行でもいくか?」
とダンナが急に言い出した。
会社から有休を消化するようにいわれたらしい。
ちょうどSHOCKの振込用紙が届いた時期だったので、
「じゃあ、東京見物にでも行こうか。ちょうど光一くん舞台やってるから、チケット取れたら帝劇にも行こうよ。」
恐る恐る誘ってみると
「行こう、行こう!」
とまさかの二つ返事。急遽ダンナとのSHOCK観劇ツアーが決まった。
二人分申し込んだチケットは無事当選、その上なんと「2階センター最前列」という神席がきた。
2階センター最前列。2幕終盤、最後のショーにおけるラダーフライングで2階まで飛んできたコウイチが降り立つ場所。
こんな席が当選したのは、後にも先にもこの1回。
観劇ツアーへの期待感はどんどん高まる。
新幹線を降りて、東京駅丸の内側に出る。
東京見物と銘打ってるからにはと皇居のお堀端も散策。
のんびり歩いて10分ほどで帝劇に着いた。
「見た目からして由緒ある劇場って感じやな。」
帝劇のオーラに圧倒されている。
入口横のポスター前でお決まりの写メをとり、中に入る。
狭いロビーにひしめくご婦人方の間を抜け、階段を上がる。
張り出された写真を一通り眺めて席に着いた。
「おお~、一番前か。良く見えそうやな。」
前に遮るものは何もない。
観たいところが余すことなく見える席。
フライングは目の前で繰り広げられて、コウイチの歯を食いしばる表情も肉眼ではっきりとわかる。
そして2幕後半、ラダーフライングが始まった。。
梯子を飛び移りながら最後に勢いをつけると、すっくとコウイチが二階席前方に着地。
コウイチの勢いに押されて思わず後ろにのけぞった。
きりっと二階席を見まわし見得を切るコウイチの顔をなぜか直視できなかった。
♪大空が美しい それはきっとそうさ
♫僕らがいる 大地があるから
エンディングの大合唱にグッとくる。
幕が降りたあとダンナに感想をきいてみると、テンション高く
「初めて吉村道明見た時と同じや!!!」
と。
吉村道明って誰や?
私の頭の中をクエッションが飛び交った。
とりあえず劇場を出て駅へ向かった。
「吉村道明って誰?」
吉村道明(吉村道明 - Wikipedi)いうのは一昔前のプロレスラーだと。
「小学生のころ、地元の体育館でプロレスがあってな。そこで場外乱闘が起きて、吉村がこっちへ向かってきたんや。その時と同じっていうか、それ以上にSHOCKってすごい!と思ったぞ。」
と大興奮で話す。
わかるようで、わからない。
帰宅後プロレス場外乱闘で検索してみた。動画サイトにあるわ、あるわ!場外乱闘。
さすがにここにリンクするのはやめておくが、場外乱闘時の観客のボルテージは最高潮に達している。
少年が大好きなプロレスを見に行き、そこで大好きな選手が、それこそ命がけの表情ででこちらに向かってくる、その時の興奮度たるや!!
まさに「EndlessSHOCK」。
少年時代からダンナの心の中にあった熱い何かが、SHOCKを見てもう一度甦ったのだろう。
SHOCK=吉村道明
おじちゃんからの最大の賛辞だったのだ。
気をよくした私はそれからも何度かダンナを観劇に誘うようになり、ダンナも喜んで同行してくれる。
さらには、SMAPコンサート、光一ソロコンにも参加。(KinKiコンは年末年始ゆえ、予定があわず未体験)
おじちゃんがジャニオタになるのも時間の問題かもしれない。