アイドルの懐の深さ
日経エンターティメント10月号にN-album発売に伴うKinKi Kidsの記事が掲載されていた。
剛さんの発言におおきく頷いた。
アーティストが自分では歌えない、不確かなメッセージを歌う役割を、アイドルに託されているのかな。
要約すると上記のようなことを言っていた。
なるほど、と思った。
アーティストとは、自己表現すること。
曲=自分なのだ。
しかし、他の誰かに歌ってもらうとなるとその呪縛から逃れられる。
自分とは違う誰かを表現する曲も作れる。
そして曲を提供してもらうアイドルは、その曲の表現したいことが自分自身とは違っていたとしても、何のためらいもなく歌えるのだ。
剛さんも少し前までは、自分自身と違う詞を歌うことに抵抗があったような発言もあったが、ソロ活動で充分に自己表現できている今、そんな葛藤もなくなったのかなと感じる。
一方、光一の発言。
何を言わんとしているかわからない詞については答えを導かず、聴いている人に委ねる。
提供曲が何がいいたいんかわからなくても歌っちゃうよ、自分を表現するわけではないけど、その歌を歌うことによって、聴き手が何かを感じてくれればそれでよしってことだ。
アプローチの仕方が違うけど、着地点は同じように感じる。
アイドル=偶像だから、何者にもなれるのだ。
どんな曲でも歌えるアイドルって素晴らしい。
そんなアイドルであるが故の懐の深さにファンは魅了されるのかもしれない。
まったく違う話をしているようで、最終的に結論が同じ。
こんなところがKinKi Kidsらしさ。
この20年間、紆余曲折があったけれど、音楽と正面から向き合ってきたからこそ、ここに到達できたのだなと思う。
そんなアイドルの懐の深さとKinKi Kidsに興味のあるかたは是非!